5巻以内で完結するおすすめ漫画6選
週末で読み切れる名作たち
「5巻以内」は一気読みの最適解
前回の1巻完結特集が好評だったので、 今回は少しだけ間口を広げて「全5巻以内で完結する漫画」を特集します。 5巻以内なら週末で読み切れて、物語も1冊では描けない厚みまで踏み込める。 「短くても物足りない、長いのは追えない」という人にちょうどいいボリュームです。
そして完結済み・5巻以内という条件は、セールとの相性が最強です。 続きものと違って「この先も買い続ける覚悟」が要らず、 セール対象になれば全巻まとめ買いしても財布へのダメージは知れています。 今回もジャンルがばらけるように6作品を選びました。
編集部が推す「5巻以内で完結」の傑作6選
彼方のアストラ(全5巻)
惑星キャンプに出かけた高校生たちが、突如5012光年の彼方へ飛ばされてしまう。 偶然見つけた宇宙船「アストラ号」で故郷を目指すサバイバルSFにして、 「なぜ自分たちは飛ばされたのか」を追う本格ミステリーでもある傑作です。 全5巻ですべての伏線が気持ちよく回収される構成美は、完結作ならではの快感。 マンガ大賞2019大賞受賞・アニメ化済みで、間違いなくこの特集の入り口におすすめです。
プラネテス(全4巻)
舞台は宇宙開発が進んだ2070年代。スペースデブリ(宇宙ゴミ)回収業者のハチマキは、 自分の宇宙船を持つ夢を抱えながら、宇宙の広さと自分の小ささの間で悩み続けます。 『ヴィンランド・サガ』の幸村誠がその前に描いていた初期代表作で、 SFでありながら本質は「人はなぜ生きるのか」まで踏み込む哲学的ヒューマンドラマ。 全4巻とは思えない読後の満腹感があります。
ピンポン(全5巻)
卓球に打ち込む高校生、天真爛漫なペコと無表情なスマイル。 「才能」と「努力」と「ヒーロー」を巡る物語を、松本大洋の疾走感あふれる筆致で描く スポーツ漫画の金字塔です。試合のスピード感を紙の上で再現するコマ運びは何度読んでも鳥肌もの。 実写映画・アニメともに名作とされますが、原作全5巻の密度はやはり別格です。 スポーツ漫画は長い、という常識を覆してくれます。
タコピーの原罪(全2巻)
地球にハッピーを広めに来た宇宙人・タコピーは、笑わない小学生しずかちゃんと出会い、 彼女を笑顔にしようと奮闘します──という愛らしい導入から、 いじめや家庭の問題へ容赦なく踏み込んでいく上下2巻の問題作。 連載時はSNSを毎週震撼させました。つらい描写はありますが、 最後までたどり着いたときに残るものは本物です。アニメ化もされた現代の話題作。
坂本ですが?(全4巻)
高校1年の坂本くんは、何をしてもクールでスタイリッシュ。 いじめっ子の妨害も、スズメバチの襲来も、すべて誰も思いつかない方法で 華麗に(そして無駄に)切り抜けていきます。「かっこいい」を突き詰めすぎて 笑いになる、という唯一無二の発明をしたギャグ漫画。 1話完結で気軽に読めて、全4巻で綺麗に終わります。疲れた日の特効薬にどうぞ。
月曜日の友達(全2巻)
中学生になり、周りが急に大人ぶりはじめたことに戸惑う水谷茜。 そんな彼女に、風変わりな同級生・月野透は「月曜の夜、学校で会おう」と持ちかけます。 前回の特集で紹介した『ちーちゃんはちょっと足りない』の 阿部共実が、同じ思春期を今度はどこまでも美しく描いた全2巻。 詩のようなモノローグと圧倒的な画力で、「友達になる」という奇跡を焼き付けてきます。
ほかにも: 5巻以内で完結する名作
- 七夕の国(岩明均・全4巻) ─ 『寄生獣』の作者が描く、能力と因習の村のSF。ドラマ化もされました。
- 海獣の子供(五十嵐大介・全5巻) ─ 海と生命の神秘を圧倒的な絵で描く。劇場アニメ化。
- ソラニン(浅野いにお・全2巻) ─ 就職・音楽・恋人。20代の宙ぶらりんを描く青春譚。映画化。
- 神々の山嶺(谷口ジロー・全5巻) ─ エヴェレストに挑む男たちの山岳ロマン。
- G戦場ヘヴンズドア(日本橋ヨヲコ・全3巻) ─ 漫画に人生を賭ける少年たちの熱血創作もの。
- アドルフに告ぐ(手塚治虫・全5巻) ─ 3人の「アドルフ」を巡る歴史サスペンス。不朽の名作です。