聲の形
聲の形
贖罪と再生を描く全7巻の傑作
ヒューマンドラマ完結済アニメ映画化
あらすじ
退屈が何より嫌いなガキ大将・石田将也は、小学校に転校してきた 聴覚障害のある少女・西宮硝子へのいじめをエスカレートさせ、 やがて自分がクラスの標的になる側へと転落します。 高校生になり、心を閉ざして生きていた将也は、 手話を覚えて硝子に会いに行くことを決意します。
見どころ
いじめ、障害、コミュニケーション──扱いを間違えれば崩れるテーマばかりを、 誰も単純な悪役にせず、誰のことも安易に許さずに描き切った誠実さが本作の核です。 「声」が届かないのは耳のせいだけではない。聞こえる者同士でも心は通じない。 タイトルの意味が、読み進めるほど深く響いてきます。
将也の見る世界で、クラスメイトの顔に「×」が貼られている表現をはじめ、 心理描写の視覚化も見事。京都アニメーションによる劇場版も名作ですが、 原作全7巻には映画に入りきらなかった登場人物たちの掘り下げがあり、 両方を味わってほしい作品です。短いのに、読後の重さと光は長編級。
ここが推せる
全7巻という手に取りやすい長さで、人と関わることの痛みと希望を描き切る。10代で読むか大人で読むかで、刺さる場所が変わる作品です。
こんな人におすすめ
- 人間関係で悩んだ経験のある人
- 劇場アニメ版に心を動かされた人
- 短くても読み応えのある完結作を探している人