ベルサイユのばら
男装の麗人オスカルが駆け抜けた、フランス革命の悲恋
『ベルサイユのばら』は、1972年から73年に週刊マーガレットで連載された池田理代子の代表作です。 フランス革命前夜を舞台に、男として育てられた女性士官オスカルを主人公に据え、 少女漫画に本格的な歴史ドラマを持ち込んだ金字塔。宝塚歌劇での上演をはじめ、 50年以上にわたり読み継がれる少女漫画史上屈指の名作です。
作品情報
| 作者 | 池田理代子 |
|---|---|
| 出版社 | 集英社 |
| 巻数 | 全9巻(完結) ※完全版・愛蔵版など多数 |
| 掲載誌 | 週刊マーガレット |
| メディア化 | TVアニメ(1979〜80年)・宝塚歌劇・実写映画 |
あらすじ
フランス衛兵隊長の家に、六女として生まれたオスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ。 跡継ぎを欲した父の意向で男として育てられた彼女は、 王妃マリー・アントワネットの近衛隊長に任命されます。 王妃の奔放な浪費と、貧困にあえぐ民衆──広がる格差の中で、 オスカルは幼馴染のアンドレへの想いと、 軍人としての忠誠、そして自らの生き方の間で揺れ動いていきます。 物語はやがて、フランス革命という歴史のうねりへ収束していきます。
見どころ
本作最大の発明は、男装の女性士官オスカルという主人公像です。 「女であること」と「軍人であること」の狭間で葛藤しながらも、 最後は民衆の側に立つことを選ぶ生き様は、 少女漫画の枠を超えたジェンダー表現の先駆けとして今も評価され続けています。
そしてマリー・アントワネットという実在の人物を、 悪女としてではなく「時代に翻弄された一人の女性」として描く筆致も本作の深みです。 フェルゼン伯爵との禁じられた恋、革命に飲まれていく王妃の運命── 史実とロマンスを融合させた構成力は、宝塚歌劇での繰り返し上演が 証明する普遍的な魅力を持っています。
こんな人におすすめ
- 歴史ロマンス・大河ドラマが好きな人
- 強く生きる女性主人公の物語を読みたい人
- 宝塚歌劇の原作に興味がある人
よくある質問
- 古い作品だけど今読んでも楽しめる?
- 楽しめます。フランス革命という普遍的なテーマと、オスカルの生き様の力強さは時代を超えて胸を打ちます。少女漫画史の必読書としても価値があります。
- どの版で読むのがいい?
- オリジナル版(全9巻)のほか、完全版・愛蔵版など複数の版があります。Kindleでも配信されており、まずは通常版から入るのがおすすめです。