モテキ
突然モテ期が来た非モテ男の狼狽
『モテキ』は、久保ミツロウが描く「非モテに突然モテ期が来たら」の思考実験的恋愛劇です。 主人公の自意識を容赦なく解剖する筆致と大量のサブカルネタで熱狂的な支持を集め、 マンガ大賞2010にランクイン。森山未來主演のドラマ・映画は社会現象級のヒットとなり、 「モテキ」という言葉自体を流行らせた時代の作品です。
作品情報
| 作者 | 久保ミツロウ |
|---|---|
| 出版社 | 講談社(イブニング連載) |
| 巻数 | 全4巻+番外編4.5巻(完結) |
| 受賞・メディア化 | マンガ大賞2010 第8位 / TVドラマ化(2010年)・映画化(2011年) |
あらすじ
29歳を目前にした、彼女いない歴=年齢のフリーター・藤本幸世。 冴えない毎日を送る彼のもとに、かつて縁のあった複数の女性から 連絡が届く「モテ期」が突然訪れます。
戸惑いながらも浮かれる幸世。しかし、いざチャンスが来ると 自意識と自己保身が邪魔をして、ことごとく踏み出せません。 タイプの違う女性たちとの関係の中で、幸世は自分の「ダメさ」の正体と 向き合わされていきます。
見どころ
「モテ期が来たら嬉しいだけじゃない」というリアルな心理描写が本作最大の発明です。 据え膳を前に理屈をこねて逃げる幸世の姿は、痛々しいのに目が離せない。 恋愛における男の自意識をここまで生々しく描いた漫画は稀有です。
当時の音楽・サブカルシーンを色濃く反映した固有名詞の数々も本作の名物。 邦楽ロックの引用が幸世の感情のBGMとして機能し、 わかる人には二重三重に刺さる構造になっています。 女性キャラクターたちも「都合のいい存在」として描かれず、全員が生身なのが見事です。
こんな人におすすめ
- リアルな恋愛群像劇が好きな人
- サブカル・音楽ネタが好きな人
- 非モテからモテへの転落・成長劇に興味がある人
- ドラマ・映画版から原作に興味を持った人
よくある質問
- ドラマ・映画と原作は違いますか?
- ドラマは原作準拠、映画はその後の完全オリジナル展開です。原作は幸世の内面描写がより辛辣で、読み味が一番ヒリヒリします。
- ハーレムものですか?
- 真逆です。モテ期が来ても幸せになれるとは限らない、という身も蓋もない現実を描く作品です。