うる星やつら
ラムとあたる、ラブコメの文法を作ったドタバタSF
『うる星やつら』は、1978年から87年に週刊少年サンデーで連載された高橋留美子のデビュー長編です。 宇宙人の美少女ラムと、地球一の浮気者・諸星あたる。 「ヒロインが主人公に惚れて押しかける」ラブコメの基本文法は、 事実上この作品が発明しました。2022年の完全リメイクアニメで、 令和の読者にも改めてその面白さが証明されています。
作品情報
| 作者 | 高橋留美子 |
|---|---|
| 出版社 | 小学館 |
| 巻数 | 全34巻(完結) ※新装版・文庫版・パーフェクトカラー版あり |
| メディア化 | TVアニメ(1981〜86年)・劇場版6作・完全リメイクアニメ(2022〜24年) |
あらすじ
地球侵略に来た鬼族との存亡を賭けた鬼ごっこ。地球代表に選ばれたのは、 宇宙一運が悪い高校生・諸星あたるでした。相手は鬼族の美少女ラム。 辛くも勝利したあたるの一言をプロポーズと勘違いしたラムは、 以来「ダーリン」と呼んで諸星家に押しかけ電撃を浴びせる日々。 友引町には宇宙人、妖怪、神様が次々と集まり、 あたるの浮気心が引き起こす騒動は毎回、町ごと巻き込む大惨事に発展します。
見どころ
本作の発明は「電撃を放つ押しかけ女房」ラムだけではありません。 面堂終太郎、テン、サクラ、錯乱坊──キャラクターを足すたびに ギャグの化学反応が増えていく群像コメディの設計は、 後のあらゆるラブコメ・学園コメディの設計図になりました。 「ビューティフル・ドリーマー」など傑作エピソードの数々は今も語り草です。
浮気者のあたるがラム「だけ」を特別に想っていることを、 本人は絶対に口にしない──この一点を9年間守り抜いた引きの強さが、 最終章「ボーイミーツガール」の破壊力を生みます。 ラブコメの神様が最初に作った作品が、ラブコメ史上屈指の 美しい最終回を持っているのは、できすぎた話です。
こんな人におすすめ
- ラブコメというジャンルの原点を読みたい人
- リメイクアニメから原作に興味を持った人
- 『犬夜叉』『らんま1/2』など高橋留美子作品のファン
よくある質問
- 古い作品だけど、今読んで笑える?
- 笑えます。時事ネタより関係性とキャラクターで笑わせる作りなので、驚くほど古びていません。リメイクアニメがほぼ原作通りで成立したのがその証明です。
- どの版で読むのがいい?
- 新装版(全34巻)が標準で、Kindleでも配信中です。まずは1巻と、評価の高い「ボーイミーツガール」編(最終巻)を目標に読むのがおすすめです。