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『賭ケグルイ』書影

賭ケグルイ

超名門校を支配するのは成績ではなく「賭博の腕」

ギャンブル学園アニメ化

『賭ケグルイ』は、ガンガンJOKER連載、河本ほむら(原作)・尚村透(作画)によるギャンブル漫画です。 生徒の序列が「賭博の腕」だけで決まる私立百花王学園を舞台に、 全てを賭けて笑うイカれた転校生・蛇喰夢子の活躍を描き、 アニメ化・実写映画化と幅広いメディア展開で人気を得た作品です。

作品情報

作者河本ほむら・尚村透
出版社スクウェア・エニックス
巻数既刊21巻(連載中) ※スピンオフ多数
掲載誌ガンガンJOKER
メディア化TVアニメ2期(2017〜19年)・実写映画2部作

あらすじ

生徒会が絶対的な権力を持ち、成績ではなく賭博の勝敗で序列が決まる 名門校・私立百花王学園。そこに転校してきた蛇喰夢子は、 賭けに負ける瞬間にこそ最高の興奮を覚えるという、 底知れないギャンブル狂でした。学園を裏で支配する生徒会に 次々と勝負を挑む夢子は、心理戦と駆け引きの果てに、 学園のヒエラルキーそのものを揺るがしていきます。

百花王学園には、成績でも運動でもなく「賭博の強さ」だけで序列が決まるという掟があります。 勝てば富も地位も思いのまま。逆に負けが込み、生徒会へ納める「上納金」の額が下位に沈んだ生徒は、 男子なら「ポチ」、女子なら「ミケ」と書かれた名札を首から下げさせられ、 人間扱いされない最下層へ落とされます。 この階級制度を作り上げ、頂点から学園を支配しているのが生徒会長・桃喰綺羅莉です。

転入初日から夢子はこの構造に無造作に手を突っ込んでいきます。 彼女が求めているのは金でも地位でもなく、 すべてを失いかねない一瞬の「賭け」そのもの。 イカサマを見抜いても告発せず、あえて相手の土俵に乗って勝負を挑む彼女の異常さが、 序列に縛られていた生徒たちの生き方を次々と揺さぶっていきます。

主な登場人物

蛇喰夢子(じゃばみ ゆめこ)主人公。清楚な見た目とは裏腹に、賭けそのものに恍惚するギャンブル狂の転校生。
鈴井涼太(すずい りょうた)夢子のクラスメイト。賭けに負けて家畜「ポチ」に落ちていたところを夢子と出会い、転校生の案内役に。読者目線の常識人として物語を案内する。
早乙女芽亜里(さおとめ めあり)夢子と最初に激突するクラスの実力者。以降の関係の変化も見どころで、スピンオフ『賭ケグルイ双』では主役を務める人気キャラクター。
桃喰綺羅莉(ももばみ きらり)学園に君臨する第105代生徒会長。上納金やポチ・ミケ制といった現在の階級制度を作り上げた絶対的存在。
生志摩妄(いきしま だる)生徒会美化委員長の2年生。危険を冒すこと自体に快感を覚える性格で、ロシアンルーレットのような命懸けの賭けを仕掛けてくる。
皇伊月(すめらぎ いつき)日本有数の玩具メーカーの社長令嬢。1年生ながら生徒会役員に選ばれた実力者で、夢子の前に立ちはだかる。

見どころ

本作の魅力は、夢子という「勝つことより賭けそのものを愛する」 規格外の主人公の狂気です。追い詰められるほど恍惚とした表情を浮かべる彼女の 存在感は唯一無二で、通常のギャンブル漫画の「勝利のカタルシス」とは 違う種類の緊張感を生み出しています。

そして生徒会側の敵キャラクターたちの心理戦の緻密さも見どころです。 独自ルールのギャンブルが繰り出されるたびに読者も一緒にルールを読み解き、 騙し合いの構造を解体していく快感があります。 学園という閉鎖空間で「お金と序列」を極限まで戯画化した設定の面白さも本作の武器です。

ここが推せる 「勝つこと」より「賭けること」自体を愛する主人公という発明。狂気すれすれのキャラクター造形と緻密な心理戦が同居する、唯一無二のギャンブル学園漫画です。

現在の連載状況

本編『賭ケグルイ』は月刊ガンガンJOKERで2014年から連載が続いており、 単行本は既刊21巻(21巻は2026年3月21日発売、22巻は2026年9月18日発売予定)です。 完結しているのは『賭ケグルイ双』(全15巻)などのスピンオフのほうで、本編はまだ完結していません。 物語は百花王学園の校内だけで完結せず、ギャンブルクルーズを舞台にした新章へと広がっており、 嘘と嘘がぶつかり合う新しい顔ぶれの勝負が描かれています。

アニメ・実写版との違い

TVアニメはMAPPA制作で、第1期が2017年7月から9月に全12話、 第2期『賭ケグルイ××』が2019年1月から3月に全12話放送されました。 第1期は原作序盤の豆生田楓との勝負までを、第2期は生徒会長・桃喰綺羅莉が生徒会の解散・総選挙を 宣言する「生徒会総選挙編」を映像化しています。 第2期より先の展開はまだ映像化されていないため、続きは原作でしか読めません。

実写版は浜辺美波が蛇喰夢子を演じており、 ドラマは2018年にSeason1(全10話)、2019年にSeason2が放送されました。 劇場版は『映画 賭ケグルイ』(2019年5月3日公開)と 『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』(2021年6月1日公開)の2作。 さらに2025年9月には舞台版も上演されています。 ただし独自ルールのギャンブルを一手ずつ解体していく面白さの密度は原作が最も高く、 映像から入った人ほど、原作で「ルールを読み解く快感」を追体験する価値があります。

こんな人におすすめ

  • ギャンブル・頭脳戦漫画が好きな人
  • 常識外れな主人公のキャラクター性を楽しみたい人
  • アニメ・実写から原作に興味を持った人

よくある質問

ギャンブルのルールが複雑で難しくない?
作中のゲームは架空ルールも多いですが、その都度丁寧に説明されるので安心して読めます。ルールを読み解く過程自体が本作の面白さの一部です。
スピンオフはある?読む順番は?
早乙女芽亜里が主役の『賭ケグルイ双』、ギャグ寄りの『賭ケグルイ(仮)』など複数のスピンオフがあります。読む順番は本編が先。本編でキャラクターを知ってからの方がスピンオフを何倍も楽しめます。
実写版はある?
浜辺美波主演で実写ドラマ化され、劇場版も2作公開されています。独自ルールのギャンブルの緊張感は原作が最も濃いので、実写から入った人にも原作はおすすめです。
完結していますか?何巻まで出ていますか?
本編は連載中で、単行本は既刊21巻です(2026年8月時点、22巻は9月18日発売予定)。完結しているのは『賭ケグルイ双』(全15巻)などのスピンオフのほうなので、「賭ケグルイ 完結」という情報を見かけた場合はどちらの作品を指しているか確認してみてください。
今から読み始めても楽しめますか?
楽しめます。ギャンブルは1〜2巻ごとに新しい勝負へ移る構成で、1巻から順に読めば独自ルールも自然に頭に入ります。まずアニメ第1期(全12話)で空気感をつかんでから原作に入る、という順番でも問題ありません。
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