刻刻
一族の秘術「止界」で時を止める一家の攻防
『刻刻』は、堀尾省太が描く「時間停止」SFサスペンスです。 時を止められる一家 vs 止まった世界に干渉してくる謎の集団という攻防を、 地に足のついた生活感とともに描いてマンガ大賞2011にランクイン。 2018年にはTVアニメ化もされた、隠れた名作と呼びたいスリラーです。
作品情報
| 作者 | 堀尾省太 |
|---|---|
| 出版社 | 講談社 |
| 巻数 | 全8巻(完結) |
| 受賞・メディア化 | マンガ大賞2011 第8位 / TVアニメ化(2018年) |
あらすじ
就活中の佑河樹里の家は、無職の父・貴文にニートの兄・翼と、ダメ男揃い。 ある日、幼い甥の真が翼とともに誘拐されます。身代金の受け渡しに間に合わないと悟ったとき、 祖父は一族に代々伝わる秘術「止界術」を発動し、世界の時間を「止めて」しまいます。
止まった世界「止界」で人質を取り返しに向かう佑河家。 しかし、静止した世界には自分たち以外にも「動ける者」たちがいました。 止界の秘密を狙う謎の集団との、誰にも知られない攻防が始まります。
見どころ
「時を止める」という誰もが夢想する能力を、便利な万能チートではなく 厳密なルールを持つ「異界」として設計し直した発想が本作最大の魅力です。 止界の中で何ができて何ができないのかが少しずつ判明していく過程は、 上質な謎解きの興奮があります。
主人公一家が揃いも揃って冴えないのもポイント。無職の父もニートの兄も、 止まった世界の極限状況の中で、それぞれの形で覚悟を見せていきます。 SFサスペンスでありながら、根っこは家族の再生劇。全8巻で無駄なく完結する構成も見事です。
こんな人におすすめ
- 時間を操る能力バトルが好きな人
- ダメな家族が力を合わせる逆転劇が好きな人
- 緊迫感のあるSFサスペンスが好きな人
- 設定が緻密なSF漫画を全巻一気読みしたい人
よくある質問
- 完結していますか?
- 全8巻で完結済みです。風呂敷を広げすぎず、きっちり畳み切るタイプの作品なので安心して読み始められます。
- アニメと原作はどちらがおすすめ?
- アニメも高品質ですが、原作は心理描写と止界の設定描写がより緻密です。どちらから入っても楽しめます。