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MASTERキートン

MASTERキートン

考古学者にして元SAS──万能調査員の上質な一話完結ミステリー

ミステリーオムニバス大人向け

『MASTERキートン』は、1988年から94年にビッグコミックオリジナルで連載された、 浦沢直樹の隠れた(しかし熱烈に愛される)代表作です。 考古学者・保険調査員・元英国特殊部隊SASサバイバル教官という 三つの顔を持つ男が世界中の事件を解決する一話完結劇で、 「大人が読む漫画」の代名詞として今も読み継がれています。

作品情報

作者浦沢直樹・勝鹿北星
出版社小学館
巻数全18巻(完結) ※完全版全12巻・続編「キートン リマスター」あり
メディア化TVアニメ(1998〜99年)

あらすじ

平賀=キートン・太一は、日本人の父と英国人の母を持つ考古学者。 大学の非常勤講師の職を追われがちな冴えない中年男ですが、 その正体はロイズ保険機構の敏腕調査員(オプ)であり、 元SASのサバイバル術教官です。保険金詐欺、誘拐、テロ、埋もれた歴史の謎── ヨーロッパを舞台に持ち込まれる難事件を、キートンは知識と機転、 そして身の回りの日用品だけで切り抜けていきます。

見どころ

本作の醍醐味は「知識のアクション」です。銃を持たないキートンが、 ベルトと砂と即席の道具だけで武装集団を退けるサバイバル術の数々は、 派手な超能力より何倍もスリリング。砂漠での生存法、都市でのゲリラ戦術など、 一話ごとに披露される専門知識の説得力が唯一無二です。

もう一つの魅力は、事件の合間に挟まれる人生の物語です。 娘・百合子との親子関係、考古学者としての夢(ドナウ川文明起源説)、 老いた依頼人たちの矜持──派手さのないエピソードほど深く沁みる短編集として、 ミステリーファン以外にも刺さります。浦沢直樹の画力は本作の時点で完成しています。

ここが推せる 「一話完結の短編ミステリー」として漫画史屈指の打率。疲れた夜に1話ずつ読める上質さと、通読で見えてくるキートンの人生の両方が楽しめます。

こんな人におすすめ

  • 『MONSTER』『PLUTO』など浦沢作品のファン
  • 一話完結の大人向けミステリーを探している人
  • 歴史・考古学・サバイバル知識が好きな人

よくある質問

どの版で読むのがいい?
完全版(全12巻)が入手しやすくKindleでも配信されています。2012年からの続編『キートン リマスター』では約20年後のキートンに会えます。
『MONSTER』とどちらが先?
本作の連載が先です。ヨーロッパを舞台にした空気感は共通するので、本作→『MONSTER』の順で読むと浦沢直樹の進化がよく分かります。
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