ソラニン
就職・音楽・恋人。20代の宙ぶらりんを描く青春譚
『ソラニン』は、『おやすみプンプン』の浅野いにおが20代の宙ぶらりんな日々を描いた 青春漫画の金字塔です。全2巻という短さながら「人生で一番刺さった漫画」に 挙げる読者が絶えない本作は、宮崎あおい主演で実写映画化され、 主題歌「ソラニン」とともに一つの時代の記憶になりました。
作品情報
| 作者 | 浅野いにお |
|---|---|
| 出版社 | 小学館 |
| 巻数 | 全2巻(完結) |
| メディア化 | 実写映画化(2010年・宮崎あおい主演) |
あらすじ
3年付き合った恋人・種田と同棲を始めた芽衣子は、 平凡だがやりがいを感じられない会社をあっさり辞めてしまいます。 バンド活動への未練をくすぶらせたまま就職していた種田と、 貯金を切り崩しながら「このままでいいのか」と揺れる芽衣子。
「バンド、もう一回ちゃんとやってみようかな」──種田の一言から、 止まっていた二人の時間が動き始めます。しかしモラトリアムの出口には、 誰も予想しなかった出来事が待っていました。
見どころ
「大人になりきれない」20代の焦燥感と衝動をリアルに切り取る筆致が本作の真骨頂です。 東京の郊外の空気、バイト先の倦怠、深夜のスタジオ── 浅野いにおの緻密な背景描写が、あの頃の心細さを完璧に再現します。
物語の核心にあるのは、劇中歌「ソラニン」。歌詞が物語と分かちがたく結びつき、 漫画なのに「音楽が聴こえる」読書体験を生み出します。 モラトリアムの終わりに訪れる痛みと、その先にある小さな再生までを、 全2巻に凝縮した構成は完璧です。
こんな人におすすめ
- 青春の終わりを描いた作品が好きな人
- 音楽が絡む物語が好きな人
- 20代のモラトリアムの葛藤に共感できる人
- 短くても心に残る作品を読みたい人
よくある質問
- 泣ける漫画ですか?
- 泣かせにくる演出はありませんが、多くの読者が不意打ちで泣かされています。特に20代で読むと威力が違います。
- 映画とどちらが先がいい?
- どちらでも成立しますが、原作→映画の順だと、映画のラストのライブシーンがより深く刺さります。