東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
田舎で育った「ボク」と「オカン」の絆、そして上京後の東京暮らし
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』は、九州の田舎で女手一つで 「ボク」を育てた「オカン」との歳月と、上京後に東京で共に暮らした 晩年の日々を描いた、リリー・フランキーの自伝的長編小説です。 第3回本屋大賞に選ばれ、映画・ドラマなど幅広くメディア化されました。
作品情報
| 著者 | リリー・フランキー |
|---|---|
| 出版社 | 新潮社(新潮文庫) |
| 受賞 | 第3回本屋大賞(2006年) |
| 刊行 | 2005年(新潮文庫2010年) |
| メディア化 | 映画化(2007年、オダギリジョー主演)、テレビドラマ化(単発・連続とも複数回) |
あらすじ
筑豊の炭鉱町で生まれ育った「ボク」は、自由奔放で家にほとんど寄りつかない 「オトン」に代わり、パートを掛け持ちしながら女手一つで自分を育ててくれた 「オカン」のもとで育ちます。美術を志して上京し、 鳴かず飛ばずの下積み時代を経ていく「ボク」。 そして年月が流れ、病を患ったオカンを東京へ呼び寄せ、 共に暮らす晩年の日々と看取りまでが、飾らない筆致で綴られていきます。
見どころ
本作最大の魅力は、湿っぽくなりがちな「母の介護と死」というテーマを、 著者ならではのユーモアと軽妙な語り口で描き切っている点です。 滑稽なエピソードで笑わせながら、その奥にある家族への愛情を じわじわと積み重ねていく構成が、読者の心を静かに揺さぶります。
炭鉱町での貧しくも賑やかな少年時代、鳴かず飛ばずの東京での 下積み時代、そして東京でのオカンとの晩年の暮らし── 時代も舞台も変わる長い物語ですが、一貫して流れる 「オカンへの不器用な愛情」が全編を貫く軸になっています。
こんな人におすすめ
- 親子の絆や家族の記憶をテーマにした物語が好きな人
- 重いテーマでも笑いを交えて読みたい人
- 著者リリー・フランキーの飾らない語り口のファン
よくある質問
- 実話に基づいた小説ですか?
- 著者自身の生い立ちや家族との日々をもとにした自伝的長編小説とされています。細部には創作も含まれますが、実体験がベースになっています。
- 読後感は重いですか?
- 母の介護・死という重いテーマを扱いますが、全編を通してユーモアのある文体で綴られており、重苦しさよりも温かい余韻が残る作品です。