告白
告白
娘を失った女性教師の復讐が、静かに動き出す
本屋大賞第6回イヤミス映画化
『告白』は、幼い娘を教え子に殺害された中学校教師が、 犯人へ静かで恐ろしい復讐を仕掛けていくミステリーです。 「イヤミス」というジャンルを一般に広めた湊かなえのデビュー作にして代表作。
作品情報
| 著者 | 湊かなえ |
|---|---|
| 出版社 | 双葉社(双葉文庫) |
| 受賞 | 第6回本屋大賞(2009年) |
| 刊行 | 2008年(双葉文庫2010年) |
| メディア化 | 映画化(2010年) |
あらすじ
中学校教師の森口悠子は、終業式のホームルームで、 自分の幼い娘を殺したのはこのクラスの生徒2人だと静かに告白します。 法では裁けない未成年の犯人に対し、森口は独自の「罰」を用意していました。 物語は森口、生徒、その家族と、章ごとに語り手を変えながら、 それぞれの「告白」を通じて事件の真相と復讐の全貌が明らかになっていきます。
見どころ
本作の構成上の見どころは、章ごとに語り手が切り替わる多視点形式です。 同じ出来事が語り手によってまったく違う顔を見せ、 誰にも同情できないはずなのに、誰の言い分にも一片の真実がある という不穏な読み心地を生み出しています。
「イヤミス」という言葉が象徴する通り、読後感はすっきりしません。 しかしこの後味の悪さこそが本作の狙いであり、 少年犯罪、いじめ、家庭環境といった重いテーマを エンタメとして一気読みさせる筆力は圧倒的です。
ここが推せる
読み始めたら止まらない構成の巧みさと、読後にずっしり残る後味の悪さ。「イヤミス」の代名詞となった衝撃作です。
こんな人におすすめ
- どんでん返しやミステリーが好きな人
- 後味の悪い、考えさせられる物語に耐性がある人
- 多視点構成で真相が少しずつ組み上がる小説が好きな人
よくある質問
- 後味が悪いと聞きますが、読んでも大丈夫ですか?
- スカッとする結末ではありません。ただしその「モヤモヤ」ごと味わうための小説であり、読み応えは折り紙付きです。
- 残酷な描写は多いですか?
- 直接的なグロテスク描写は控えめですが、心理的な重さはかなりあります。少年犯罪や復讐がテーマである点は念頭に置いてください。