20世紀少年
「ともだち」とは誰か──少年時代の記憶を巡る長編サスペンス
『20世紀少年』は、『MONSTER』の浦沢直樹が描く長編サスペンスです。 少年時代に秘密基地で書いた「よげんの書」の通りに、世界を揺るがす事件が起き始める──。 昭和の記憶と世界の終わりを直結させた着想で、連載当時社会現象となりました。
作品情報
| 作者 | 浦沢直樹 |
|---|---|
| 出版社 | 小学館 |
| 巻数 | 本編全22巻+『21世紀少年』上下(完結) |
| メディア化 | 実写映画三部作(2008〜09年) |
あらすじ
コンビニを経営しながら冴えない日々を送るケンヂのもとに、幼馴染の死の知らせが届きます。 時を同じくして、謎のカルト教団の教祖「ともだち」が台頭。 その計画は、ケンヂたちが子どもの頃に秘密基地で空想した「よげんの書」を なぞるように進んでいきます。「ともだち」はあの頃の仲間の誰かなのか? ケンヂと幼馴染たちは、記憶の断片を頼りに世界の破滅に立ち向かいます。
見どころ
1969年の秘密基地と、1997年の日常と、「血のおおみそか」以後の未来── 三つ以上の時間軸を行き来しながら、少しずつ「ともだち」の正体に迫っていく構成は、 浦沢直樹の「引き」の技術の集大成です。各巻の最後に必ず置かれる衝撃で、 文字通り一気読みが止まらなくなります。
本作のもう一つの主役は、万博とロックに沸いた昭和の空気そのものです。 T・レックスに衝撃を受けてギターを買った少年が、大人になって もう一度ギターを手に取るまでの物語として読むと、 サスペンスの奥にある「あの頃の自分への落とし前」というテーマが立ち上がってきます。
こんな人におすすめ
- 『MONSTER』など浦沢作品のサスペンスが好きな人
- 考察しながら読む長編ミステリーを探している人
- 昭和のノスタルジーに弱い人
よくある質問
- 何巻で完結する?
- 本編22巻で一区切りの後、完結編『21世紀少年』上下巻で全ての謎が回収されます。24冊セットで読むのがおすすめです。
- 『MONSTER』とどちらから読むべき?
- 独立した作品なのでどちらからでも。よりエンタメ寄りでスピード感があるのは本作、静かな心理サスペンスが好みなら『MONSTER』からどうぞ。