MONSTER
MONSTER
「怪物」を追う天才外科医の、命をめぐる選択
サスペンス完結済国際色豊か
『MONSTER』は、浦沢直樹が描くサスペンス漫画の最高峰です。 「自分が救った命が怪物だったら」という問いを軸にした重厚な物語は 手塚治虫文化賞・小学館漫画賞をダブル受賞し、海外での評価も別格。 全18巻で完結済みの、大人にこそ薦めたいミステリーです。
作品情報
| 作者 | 浦沢直樹 |
|---|---|
| 出版社 | 小学館(ビッグコミックオリジナル連載) |
| 巻数 | 全18巻(完結) |
| 受賞・メディア化 | 手塚治虫文化賞・小学館漫画賞 / TVアニメ化 |
あらすじ
冷戦終結前後のドイツ。病院に勤める天才脳外科医テンマは、 市長より先に運ばれてきた瀕死の少年ヨハンを、病院長の指示に背いて救います。 医師としての良心を貫いた選択でした。
しかしそれから9年後、テンマは自らが救った少年が引き起こす 連続殺人事件に巻き込まれ、殺人の容疑者として追われながら、 「怪物」となったヨハンを追う長い旅に出ることになります。
見どころ
「命に優劣はあるのか」という重厚なテーマを、緻密な伏線とサスペンスフルな展開で 描き切る浦沢直樹の筆力が光ります。ヨハンという「悪」の描き方は漫画史に残るもので、 ほとんど直接手を下さないのに、ページから恐怖が滲み出てきます。
ドイツ、チェコと欧州各地を巡る国際色豊かな舞台と、 一人ひとりに人生が宿る脇役たちの群像劇としての厚みも本作の魅力です。 テンマを追う名探偵ルンゲ警部、ヨハンの双子の妹ニナ── 全員の物語が「511キンダーハイム」の闇へ収束していく構成は圧巻です。
ここが推せる
ミステリー漫画は売れないという定説を覆した金字塔。伏線が18巻かけてすべて回収される読み応えは圧巻です。
こんな人におすすめ
- 骨太なサスペンス・ミステリーが好きな人
- 国際色豊かな舞台設定の作品が好きな人
- 浦沢直樹作品を読んでみたい人
- 海外ドラマのような重厚な群像劇が好きな人
よくある質問
- 浦沢作品はどれから読むべきですか?
- 本作が最有力候補です。完結済みで破綻がなく、『20世紀少年』『PLUTO』へ進む入口として最適です。
- 怖い話ですか?
- ホラー的な演出より、人間の心の闇が怖いタイプです。グロテスクな描写は控えめなので、心理サスペンスが平気なら読めます。