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『スキップとローファー』書影

スキップとローファー

善意がちゃんと届く学園もの

学園連載中アニメ化

『スキップとローファー』は、高松美咲が描く「善意が届く」学園群像劇です。 田舎から上京した天然秀才少女と、爽やかだけど空っぽな人気者男子。 二人を中心にクラスの人間関係が優しくほどけていく物語はマンガ大賞2020第3位に選ばれ、 TVアニメ化もされた、現代学園ものの最高峰です。

作品情報

作者高松美咲
出版社講談社(月刊アフタヌーン連載)
巻数既刊13巻(連載中)
受賞・メディア化マンガ大賞2020 第3位 / 第47回講談社漫画賞 総合部門 / TVアニメ化(2023年)

あらすじ

石川県珠洲市の小さな町で「神童」と呼ばれて育った岩倉美津未(みつみ)。 東京大学法学部に進んで官僚になり、いつか故郷に恩返しをする── 小学生の頃から一本の線を引くように立ててきた人生設計にしたがって、 彼女は難関の都内の高校へ、学年トップの成績で合格します。

ところが上京初日、入学式の朝からいきなりつまずきます。 地下鉄の乗り換えで完全に迷子になり、緊張のあまり体調まで崩して遅刻寸前。 そこを助けてくれたのが、同じ高校に向かう途中だった志摩聡介でした。 整った顔立ちで誰にでも感じよく振る舞う人気者ですが、 その内側にはどこか熱を欠いた空洞のようなものを抱えている少年です。

こうして始まった美津未の高校生活は、計画表どおりにはまるで進みません。 同じクラスの江頭ミカ、村重結月、久留米誠── それぞれに見栄や引け目や不器用さを抱えた同級生たちと関わるうちに、 美津未の飾らないまっすぐさが少しずつ周囲をほぐしていきます。 誰かが決定的に傷ついたり、悪意が勝ったりしない。 善意がちゃんと相手まで届く世界で、10代の関係が丁寧に編まれていく群像劇です。

主な登場人物

岩倉美津未(いわくら みつみ)主人公。石川県珠洲市出身の高校1年生。東京大学法学部から官僚を目指す秀才で、天然だが人に対してまっすぐ。のちに生徒会副会長、生徒会長を務める。
志摩聡介(しま そうすけ)美津未のクラスメイトの男子。誰にでも感じよく接する人気者で、元子役。演劇部に所属し、美津未に少しずつ心を開いていく。
江頭ミカ(えがしら みか)美津未と同じクラスの女子で英会話部所属。当初は美津未に冷たく当たるが、やがて誰より頼れる親友になっていく。
村重結月(むらしげ ゆづき)美津未のクラスメイト。帰国子女で美術部に所属。マイペースな美少女で、将来は獣医を志望している。
久留米誠(くるめ まこと)眼鏡をかけた内向的な男子で文芸部所属。2年進級後は美津未と同じクラスになる。
ナオちゃん(岩倉直樹)美津未の父方の叔母にあたるトランスジェンダーの女性。スタイリストとして働きながら、東京で美津未の保護者役を務める。

見どころ

本作の世界では、善意がちゃんと相手に届きます。みつみの裏表のないまっすぐさが、 気取っていた子や、ひねくれていた子の心を少しずつほぐしていく。 かといって「いい人だけの世界」ではなく、嫉妬も見栄も孤独もきちんと描いたうえで、 人が変わっていく瞬間を丁寧にすくい上げるのがこの漫画のうまさです。

みつみと志摩くんの、恋とも友情ともつかない距離感も絶妙。 脇役たち──強がりのミカちゃん、マイペースな結月、読書好きで内気な誠──も全員が主役級に 掘り下げられていて、誰か一人は必ず「これは自分だ」と思うはずです。 マンガ大賞2020で3位に入り、アニメ化もされた現代学園ものの最高峰。

ここが推せる 1話読むごとに心の角が取れていく漫画。疲れた日の夜に読むと、明日ちょっとだけ人に優しくできます。

現在の連載状況

『スキップとローファー』は月刊アフタヌーン2018年10月号から連載が続いており、 単行本は既刊13巻(2026年8月時点、13巻は2026年4月23日発売)です。まだ完結していません。 物語は美津未たちの高校生活の進行にあわせて描かれており、 1年生の入学から進級を経て、生徒会や進路といった新しいテーマが加わっていく展開になっています。 1巻あたりの密度が高く各話が短くまとまっているので、 13巻という巻数のわりに読み始めるハードルは低い作品です。

アニメ・ミュージカルとの違い

TVアニメ第1期は2023年4月から6月にかけて全12話が放送されました。制作はP.A.WORKSで、 美津未役を黒沢ともよ、志摩聡介役を江越彬紀が演じています。 原作の序盤にあたる部分を映像化しており、アニメの続きから原作を読む場合は5巻あたりが目安です。 ただし本作は表情や間の取り方に読みどころが詰まっているので、 アニメを見た人にも1巻からの通読をおすすめします。

第2期は『スキップとローファー 2nd season』として2027年4月からの放送が決定しており、 制作は引き続きP.A.WORKS、主要キャストも続投します。 また2026年3月にはミュージカル版が上演されました。 原作・アニメ・舞台のいずれもキャラクター造形の方向性は共通しており、 どこから入っても大きな違和感なく作品世界に入っていけます。

こんな人におすすめ

  • ぎすぎすした話に疲れて、優しい物語を読みたい人
  • 青春群像もの・学園ものが好きな人
  • アニメを見て続きが気になっている人

よくある質問

恋愛漫画ですか?
恋愛要素はゆっくり育ちますが、軸は友情と成長の群像劇です。恋の進展も丁寧なので焦らず見守るのが吉です。
アニメの続きは原作の何巻から?
アニメ第1期は原作序盤までの映像化です。続きだけを追うなら5巻あたりが目安ですが、描写の細かさを味わうため1巻からの再読をおすすめします。
完結していますか?何巻まで出ていますか?
連載中で、単行本は既刊13巻です(2026年8月時点)。月刊アフタヌーンで2018年から続いている長期連載ですが、1話ごとの区切りがはっきりしているので、途中で止めても再開しやすいタイプの作品です。
アニメと漫画、どちらから入るのがいい?
どちらからでも大丈夫です。とりあえず作品の空気を知りたいなら全12話のアニメ第1期が手軽で、第2期は2027年4月から放送予定なので予習にもなります。一方、モノローグや細かい表情の変化が本作の核なので、じっくり味わいたい人は原作1巻から読むほうが満足度は高いはずです。
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