アヒルと鴨のコインロッカー
アヒルと鴨のコインロッカー
大学生の引越しの夜に持ちかけられた、奇妙な「書店襲撃」計画
吉川英治文学新人賞受賞ミステリー映画化
『アヒルと鴨のコインロッカー』は、仙台に引っ越してきた大学生が、 隣人から持ちかけられた「書店に押し入り広辞苑を盗む」という 奇妙な計画に巻き込まれていく、伏線の妙が光るミステリーです。
作品情報
| 著者 | 伊坂幸太郎 |
|---|---|
| 出版社 | 東京創元社(創元推理文庫) |
| 受賞 | 第25回吉川英治文学新人賞(2004年) |
| 刊行 | 2003年 |
| メディア化 | 映画化(2007年) |
あらすじ
仙台の大学に通うため一人暮らしを始めた椎名は、 隣室に住むリストラされたばかりの男・河崎から、 「明日、書店を襲撃して広辞苑を盗んでほしい」という 不可解な依頼を受けます。なぜ広辞苑を盗む必要があるのか、 河崎の本当の目的は何なのか。現在パートと2年前パートが 交互に語られる構成の中で、やがて衝撃的な真実が明らかになります。
見どころ
現在と2年前という2つの時間軸を交互に描く構成が、 本作最大の仕掛けです。一見ばらばらなエピソードが、 終盤で全く違う意味を持って繋がる瞬間の衝撃は、 伊坂作品の中でも特に高く評価されています。
「なぜ広辞苑を盗むのか」という一見コミカルな謎から始まりながら、 移民や差別といった社会的なテーマへと静かに接続していく 構成の巧みさも見どころ。ユーモアとシリアスの配分が絶妙です。
ここが推せる
終盤で明かされる真実に「読み返したくなる」と評判の構成力。伊坂幸太郎の実力を知らしめた出世作です。
こんな人におすすめ
- 伏線が終盤で一気に繋がる驚きを味わいたい人
- 時間軸が交錯する構成のミステリーが好きな人
- 社会的なテーマを軽やかな筆致で読ませる作品が好きな人
よくある質問
- タイトルの「アヒルと鴨」の意味は?
- 作中の重要なモチーフとして登場し、物語のテーマと深く結びついています。読み終えた時にタイトルの意味が腑に落ちる構成です。
- 一度読んだだけで理解できますか?
- 十分理解できる構成ですが、伏線の巧みさから「読み返すとさらに面白い」と評されることが多い作品です。