同志少女よ、敵を撃て
同志少女よ、敵を撃て
独ソ戦を戦い抜いた女性狙撃兵たちの、戦争と友情
本屋大賞第19回アガサ・クリスティー賞受賞戦争
『同志少女よ、敵を撃て』は、独ソ戦下のソ連で、家族と村を失った 少女・セラフィマが女性狙撃兵として戦場に立つまでを描いた 長編小説です。第19回本屋大賞受賞、著者のデビュー作。
作品情報
| 著者 | 逢坂冬馬 |
|---|---|
| 出版社 | 早川書房 |
| 受賞 | 第19回本屋大賞(2022年)・第11回アガサ・クリスティー賞大賞(2021年) |
| 刊行 | 2021年 |
あらすじ
1942年、独ソ戦下のソ連の農村。少女セラフィマは、 ドイツ軍の急襲で母を含む村人を殺され、自らも命を狙われますが、 謎の女性軍人イリーナに救われます。生き延びるため、 そして「戦争が終わったら、あなたを殺す」という復讐を胸に、 セラフィマは女性だけの狙撃兵訓練学校へ入学。 同じ境遇を持つ仲間たちと過酷な訓練を共にし、 やがて独ソ戦の最前線へと送り込まれていきます。
見どころ
本作の大きな読みどころは、女性狙撃兵という史実に基づいた 題材を、綿密な取材と迫力ある描写で再現している点です。 戦場のリアリズムと、セラフィマたちの内面の葛藤が 高い解像度で描かれ、一気に引き込まれます。
「敵を殺すことは、女性を守ることになるのか」という 根源的な問いを物語全体で追求している点も見逃せません。 戦争において女性という存在がどう扱われるかという視点を 軸に据えることで、単なる戦争小説を超えた深みを獲得しています。
ここが推せる
デビュー作とは思えない取材の緻密さと構成力。戦争を女性の視点から描き直す、読み応え十分の長編小説です。
こんな人におすすめ
- 史実に基づいた戦争小説や歴史小説が好きな人
- 強い意志を持つ女性たちの群像劇を読みたい人
- 読み応えのある長編小説を求めている人
よくある質問
- 戦争描写は残酷ですか?
- 戦場の過酷さをリアルに描いているため、戦闘・暴力描写は決して軽くはありません。ただし扇情的な残酷描写に終始せず、テーマへの誠実さが伝わる筆致です。
- 独ソ戦の知識がなくても読めますか?
- 物語の中で背景となる歴史的状況が丁寧に説明されるため、予備知識がなくても十分理解しながら読み進められます。