グラゼニ
年俸で生き残るプロ野球中継ぎ投手
『グラゼニ』は、「プロ野球をお金の面から描く」という発明で野球漫画の歴史を変えた異色作です。 主人公は名門球団のエースではなく、年俸1800万円の中継ぎ左腕。 勝敗よりも「来年の契約」に一喜一憂するリアルな職業野球の姿が支持され、 マンガ大賞2012にランクイン、TVアニメ化もされました。
作品情報
| 作者 | 森高夕次(原作)・アダチケイジ(漫画) |
|---|---|
| 出版社 | 講談社(モーニング連載) |
| 巻数 | シリーズ続刊(第1部全17巻) |
| 受賞・メディア化 | マンガ大賞2012 第7位 / TVアニメ化 |
あらすじ
「グラウンドには銭が埋まっている」。プロ8年目の中継ぎ左腕・凡田夏之介は、 全球団の主力選手の年俸を暗記しているという特技の持ち主。 対戦相手の年俸と自分の年俸を比べては「格上に打たれるのは仕方ない、格下には打たれられない」と 値踏みしながらマウンドに立ちます。
一軍と二軍の待遇差、戦力外通告の恐怖、引退後のセカンドキャリア── 年俸240万円から数億円まで、シビアな序列が支配するプロ野球界を、 凡田は独自の「銭勘定」の哲学でしたたかに生き抜いていきます。
見どころ
華々しいスター選手ではなく、地味な中継ぎ投手の視点から「年俸=価値」という シビアな現実を描く点が本作最大の魅力です。契約更改の駆け引き、査定の仕組み、 トレードの悲喜こもごもなど、普段語られないプロ野球の裏側が痛快に描かれます。
それでいて、野球そのものの描写も本格派。「お金の話」を突き詰めた先に、 それでも野球が好きだという選手たちの業(ごう)が浮かび上がってくる構成は、 原作・森高夕次(コージィ城倉)の野球観の深さあってこそです。
こんな人におすすめ
- プロ野球の裏側・お金事情に興味がある人
- 脇役・裏方視点の物語が好きな人
- シビアな実力主義社会を描く作品が好きな人
- 働くこと・稼ぐことを描いたお仕事漫画が好きな人
よくある質問
- 野球に詳しくなくても楽しめますか?
- 楽しめます。本質は「サラリーマンの査定と生存戦略」の物語なので、働いた経験がある人なら誰でも刺さります。
- シリーズが複数あるようですが、どこから読めば?
- まず無印『グラゼニ』(第1部)からどうぞ。以降のシリーズも凡田の物語が地続きで続いていきます。