アイアムアヒーロー
冴えない漫画家アシスタントが立ち向かうZQN禍
『アイアムアヒーロー』は、花沢健吾が描く日本発ゾンビパニックの金字塔です。 「もし冴えない自分がパンデミックに遭遇したら」というリアリズムを徹底した本作は、 マンガ大賞2012にランクインし、大泉洋主演で実写映画化。 全22巻で完結済みの、日本のホラー漫画を代表する1作です。
作品情報
| 作者 | 花沢健吾 |
|---|---|
| 出版社 | 小学館(ビッグコミックスピリッツ連載) |
| 巻数 | 全22巻(完結) |
| 受賞・メディア化 | マンガ大賞2012 第8位 / 実写映画化(2016年・大泉洋主演) |
あらすじ
35歳、鳴かず飛ばずの漫画家アシスタント・鈴木英雄。 趣味はクレー射撃、恋人には頭が上がらず、妄想癖のある冴えない日常を送っていた彼はある日、 謎の感染症「ZQN(ゾキュン)」が蔓延し、人々が凶暴化していく異常事態に巻き込まれます。
崩壊していく東京から、女子高生・比呂美や看護師の藪らとともに逃げ延びる英雄。 銃を持っていても撃てない、決断できない、それでも生きたい── ごく普通の男が極限の中で少しずつ変わっていく姿を描くサバイバルホラーです。
見どころ
「英雄(ヒーロー)」という名前を持ちながら、どこまでも冴えない主人公の リアルな人間味が本作最大の魅力です。パニック下でも敬語で話し、 レジの列に並んでしまう英雄の律儀さは、笑えるのに恐ろしくリアルです。
ZQNの造形と挙動の不気味さは日本のゾンビ表現を塗り替えたと言われる水準で、 序盤の日常が崩壊していく数話は、ホラー漫画史に残る恐怖演出です。 極限状況で露わになる人間のエゴと尊厳を描く群像劇としても一級品です。
こんな人におすすめ
- ゾンビ・パニックものが好きな人
- 冴えない主人公の成長物語に共感したい人
- リアリティのあるサバイバルホラーが好きな人
- 『ウォーキング・デッド』など海外ゾンビ作品のファン
よくある質問
- グロテスクな描写は強めですか?
- 強めです。ZQNの描写や暴力表現は本格ホラー水準なので、苦手な人は注意してください。
- 結末は賛否があると聞きましたが?
- 解釈の分かれる終わり方ですが、英雄という人間の物語としては一貫した着地です。考察好きにはむしろご馳走です。