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『王様ランキング』書影

王様ランキング

耳の聞こえない非力な王子ボッジ、それでも王を目指す

ファンタジー成長物語アニメ化

『王様ランキング』は、41歳で会社を辞めた十日草輔がWEBに投稿し、 口コミだけで大ヒットに至った異色の経歴を持つファンタジーです。 耳が聞こえず、剣も振れない小さな王子の冒険は、 絵本のような線と容赦ない人間ドラマの落差で読者の涙腺を襲い、 アニメ化を経て国民的な作品となりました。

作品情報

作者十日草輔
出版社KADOKAWA
巻数連載中
発表WEBコミックサイト「マンガハック」発
メディア化TVアニメ(2021〜22年)・「勇気の宝箱」(2023年)

あらすじ

巨人の王ボッスの第一王子ボッジは、生まれつき耳が聞こえず、 剣すらまともに振れない非力な少年。「王の器ではない」と民に嘲笑されながらも、 彼は立派な王になる夢を諦めていません。 唯一ボッジの言葉(手話)を理解する影の一族の生き残り・カゲと出会い、 友を得たボッジは、王位を巡る陰謀が渦巻く城を離れ、 自分だけの強さを見つける旅に出ます。

見どころ

本作の核は「弱さの再定義」です。ボッジは最後まで腕力では強くなりません。 しかし、音のない世界で磨かれた観察眼と、嘲笑されても折れなかった心が 彼だけの戦い方に結実していく展開は、少年漫画の「強さ」の常識を静かに裏返します。 ボッジとカゲの友情は、近年の漫画で最も純度の高い関係性の一つです。

そして本作の真の主役は、大人たちの後悔かもしれません。 ボッス王、王妃ヒリング、ドーマス、デスパー── 一見悪役に見えた者たちの事情が明かされるたび、物語は善悪の単純な図式を離れ、 「不器用な愛」の群像劇として深まっていきます。 絵本調の絵だからこそ、残酷さも優しさも直接心に届きます。

ここが推せる 「頑張っても報われない者」への眼差しの優しさが、この漫画の正体です。ボッジが認められる瞬間のために、何度でもページをめくりたくなります。

こんな人におすすめ

  • 王道ファンタジーの感動作を読みたい人
  • 絵柄で漫画を敬遠しがちな人にこそ
  • アニメで泣いた人

よくある質問

絵が素朴だけど、大丈夫?
むしろこの線だから成立する物語です。数ページで慣れ、気づけば表情の細かな芝居に泣かされています。
アニメと原作の違いは?
アニメ(WIT STUDIO制作)は原作の主要エピソードを高品質に映像化しています。原作は物語の先まで進んでおり、続きを追えるのは漫画だけです。
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