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『黒子のバスケ』書影

黒子のバスケ

「影」のパス回しがキセキの世代を撃つ、能力系バスケの金字塔

バスケスポーツアニメ化

『黒子のバスケ』は、2009年から2014年まで『週刊少年ジャンプ』で連載された藤巻忠俊のバスケットボール漫画です。 「幻の6人目」という発明と、必殺技が飛び交う能力バトル的な試合展開で 女性ファン層まで爆発的に拡大し、単行本の累計発行部数は3000万部を突破。 2010年代のジャンプスポーツものを代表する大ヒット作となり、 TVアニメ3期+劇場版で原作の最後まで映像化されています。

作品情報

作者藤巻忠俊
出版社集英社
巻数全30巻(完結)
掲載誌週刊少年ジャンプ(2009年2号〜2014年40号)
続編『黒子のバスケ EXTRA GAME』全2巻(少年ジャンプNEXT!! 2014年〜2016年)
累計発行部数3000万部以上
メディア化TVアニメ3期(2012年・2013年・2015年)/ 劇場版『黒子のバスケ LAST GAME』(2017年3月18日公開)

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あらすじ

帝光中学バスケ部──10年に1人の天才が同時に5人揃った「キセキの世代」。 しかしその世代には、公式記録に残らない「幻の6人目」がいたと囁かれていました。 誠凛高校に入学した黒子テツヤは、影の薄さを武器にパスだけを極めた、その6人目。 アメリカ帰りの怪物・火神大我と「光と影」のコンビを組んだ黒子は、 バラバラの強豪校に散ったキセキの世代を倒し、 「チームバスケ」の正しさを証明する戦いに挑みます。

物語はインターハイ予選、インターハイ本戦、そして冬の全国大会「ウィンターカップ」へと進みます。 海常の黄瀬、秀徳の緑間、桐皇の青峰、陽泉の紫原── かつての仲間が一人ずつ、それぞれの高校で「絶対的な強さ」として黒子の前に立ちはだかり、 最後に待つのは帝光時代の主将であり、キセキの世代を束ねていた洛山の赤司征十郎です。

主な登場人物

黒子テツヤ(くろこ テツヤ)主人公。存在感のなさを武器にパスを極めた「幻の6人目」。ミスディレクションで試合の流れを支配する。
火神大我(かがみ たいが)アメリカ帰りの怪物ルーキー。黒子と「光と影」のコンビを組む誠凛のエース。
赤司征十郎(あかし せいじゅうろう)洛山高校。帝光中学時代の主将で、キセキの世代を束ねた絶対的司令塔。
青峰大輝(あおみね だいき)桐皇学園。かつて黒子の「光」だった野性の天才スコアラー。
緑間真太郎(みどりま しんたろう)秀徳高校。コートのどこからでも決める超長距離シューター。
黄瀬涼太(きせ りょうた)海常高校。見た技をコピーする「完全模倣」の持ち主で、モデルとしても活動。
紫原敦(むらさきばら あつし)陽泉高校。規格外の体格と身体能力でゴール下を支配する巨人。

見どころ

本作の発明は「主人公が点を取らない」ことです。存在感のなさを活かした 視線誘導のパス──ミスディレクションという武器は、 天才だらけのコートで凡人が戦うためのロジックとして完璧に機能し、 パスが通るだけで会場が沸く、新しいカタルシスを作り出しました。

ゾーン、無冠の五将、エンペラーアイ──試合が進むほど 能力バトルの様相を帯びるインフレ展開は賛否込みで本作の魅力です。 緑間の超長距離シュート、青峰との「光」対決、赤司の絶対性。 キセキの世代それぞれとの決戦が全部「別ジャンルの強さ」で描かれるため、 30巻を一気に駆け抜けられます。

そしてもう一つの軸が「帝光中学で何があったのか」という過去編です。 勝ちすぎたがゆえにバスケを楽しめなくなった天才たちと、 その中で居場所を失った黒子。 終盤で明かされるこの過去があるからこそ、ウィンターカップの試合は 単なる勝ち負けではなく「バスケの楽しさを取り戻す戦い」として胸に迫ります。

ここが推せる 「影が主役」という逆転の発想一つで、バスケ漫画の歴史に新しい山を作った作品。スラムダンクと比較されながら、まったく別の面白さで頂点を獲りました。

結末・ラストはどうなる?

結末のネタバレを表示する

物語のクライマックスはウィンターカップ決勝、誠凛高校 対 洛山高校です。 赤司率いる洛山に序盤から大きくリードを許した誠凛は、 火神が「ゾーン」の先に辿り着き、黒子のパスがチーム全員を動かすことで猛追します。 試合終了間際、最後の攻撃は黒子のパスから火神へ。 誠凛はわずか1点差で洛山を破り、開校2年目の新設校にして全国制覇を成し遂げました。

敗れた赤司は試合の中で帝光時代の「本来の人格」を取り戻します。 勝つことしか知らなかったキセキの世代が、負けを経て「バスケの楽しさ」を思い出す── それが本編30巻の結末です。 その後日談として、キセキの世代と火神が同じチームで戦う『EXTRA GAME』(全2巻)が描かれ、 劇場版『LAST GAME』はこのエピソードをもとにしています。

アニメ・劇場版について

TVアニメは第1期が2012年、第2期が2013年、第3期が2015年1月から6月まで放送され、 3期で原作の最終話(ウィンターカップ決勝)まで描かれました。 2017年3月18日公開の劇場版『黒子のバスケ LAST GAME』は、 続編『EXTRA GAME』を原作者・藤巻忠俊の新規エピソードを加えて映像化した作品で、 制作はTVシリーズと同じProduction I.Gです。 本編を読み終えたあとに「ご褒美」として観ると、キセキの世代が味方として並ぶ光景に感動が増します。

こんな人におすすめ

  • 能力バトル的なスポーツ漫画が好きな人
  • 『スラムダンク』とは違うバスケ漫画を読みたい人
  • 完結済みの人気作を一気読みしたい人
  • 『ハイキュー!!』『アオのハコ』などジャンプ系スポーツ漫画が好きな人

よくある質問

リアル系?それとも超人系?
はっきり超人系です。現実のバスケ理論より「必殺技の応酬」の爽快感を楽しむ作品で、そこが唯一無二の魅力になっています。
劇場版まで見るべき?
原作全30巻の後日談にあたる「EXTRA GAME」を映像化したのが劇場版「LAST GAME」です。キセキの世代が一つのチームで戦う祭りなので、完走後のご褒美にどうぞ。
アニメは原作のどこまで?
TVアニメ第3期で原作最終話のウィンターカップ決勝まで、劇場版で続編『EXTRA GAME』まで映像化されています。原作のエピソードはほぼすべてアニメで観られます。
続編は読むべき?
『EXTRA GAME』は全2巻と短く、本編のライバルたちが味方として並ぶ「お祭り」です。本編で彼らに愛着が湧いた人ならまず楽しめます。
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