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『スラムダンク』書影

スラムダンク

不良少年がバスケで駆け上がる青春の金字塔

スポーツ完結済アニメ・映画化

『SLAM DUNK』は、井上雄彦が1990年から1996年まで『週刊少年ジャンプ』で連載したバスケットボール漫画の金字塔です。 第40回小学館漫画賞を受賞し、国内のシリーズ累計発行部数は1億2000万部以上。 連載終了から四半世紀を経てもスポーツ漫画の頂点として語られ続け、 2022年の劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』は国内興行収入157億円を超える大ヒットで、新たな世代の読者も獲得しました。 全31巻、読んでいないなら人生の宿題と言っていい1作です。

作品情報

作者井上雄彦
出版社集英社
巻数全31巻(完結)
掲載誌週刊少年ジャンプ(1990年42号〜1996年27号・全276話)
累計発行部数国内1億2000万部以上
受賞第40回小学館漫画賞 少年部門(1994年)
メディア化TVアニメ(1993〜96年・全101話)/ 劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』(2022年12月3日公開)

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あらすじ

中学時代に50人にフラれ続けた不良少年・桜木花道は、バスケ部主将・赤木剛憲の妹である 赤木晴子に一目惚れしたことをきっかけに、湘北高校バスケ部に入部します。 バスケのルールも知らなかった花道は、天才1年生・流川楓ら個性的な仲間とともに 持ち前の身体能力とハートで急成長し、インターハイ全国大会を目指します。

県予選では海南大附属、陵南といった強豪との死闘を経て、湘北は全国の舞台へ。 インターハイ本戦で待ち受けるのは、高校バスケ界の頂点に君臨する王者・山王工業でした。 リバウンドに目覚め、ゴール下で泥臭く戦うことを覚えた花道は、 誰も勝てないと言われた相手に挑んでいきます。

主な登場人物

桜木花道(さくらぎ はなみち)主人公。バスケ初心者の不良少年。規格外の身体能力と負けん気で「天才」を自称しながら本物になっていく。
流川楓(るかわ かえで)中学バスケ界のスター。クールな天才エースで、花道が一方的にライバル視する相手。
赤木剛憲(あかぎ たけのり)主将。「ゴリ」の愛称で恐れられる怪力センター。全国制覇の夢にチームを引っ張る。
宮城リョータスピード自慢の小柄なポイントガード。映画『THE FIRST SLAM DUNK』の主役。
三井寿(みつい ひさし)「バスケがしたいです」の名場面で知られる元MVPのシューター。挫折からの再起を体現する存在。
赤木晴子(あかぎ はるこ)赤木の妹で、花道がバスケを始めるきっかけになった少女。

見どころ

本作の凄みは、素人だった花道が「バスケを好きになっていく」過程そのものを 主軸に据えていること。試合を重ねるごとに変わっていく彼の表情、 そして最強のライバル校・山王工業戦での息詰まる攻防は、 スポーツ漫画の歴史に残る名勝負として今も語り継がれています。

脇を固めるキャラクターの魅力も本作の強さ。天才肌の流川、 知将タイプの主将赤木、マネージャーの彩子── それぞれの視点で読み返すたびに新しい発見がある奥行きがあります。 全31巻で完結、劇場アニメ化された『THE FIRST SLAM DUNK』から 入った人にもぜひ原作を読んでほしい一作です。

そして、終盤の山王戦のクライマックスでは、セリフがほとんど消えていきます。 音のない見開きが続き、コマの流れだけで試合の最後の数秒が描かれる演出は、 漫画表現の到達点の一つとして今も繰り返し語られています。 ここまで積み上げてきた31巻分の感情が、言葉を使わずに爆発する瞬間です。

ここが推せる 「諦めたら、そこで試合終了ですよ」の台詞に代表される、本気で何かに打ち込むことの尊さ。山王戦のラスト10分は何度読んでも手に汗握ります。

結末・ラストはどうなる?

結末のネタバレを表示する

インターハイ2回戦、湘北は王者・山王工業と激突します。 前半をリードで折り返したものの、後半に山王の猛攻で20点差をつけられ、 さらにルーズボールに飛び込んだ花道は背中を痛めてしまいます。 それでもコートに戻った花道は、最後の最後、試合終了間際のシュートを決め、 湘北は王者・山王を逆転で破ります。直後の花道と流川の「ハイタッチ」は、本作屈指の名場面です。

しかし湘北は山王戦で全てを出し尽くし、続く3回戦の愛和学院戦では、 試合の描写すらないまま大敗して大会を去ります。 物語の最後は、背中のケガでリハビリに励む花道のもとに、 新しくバスケ部のマネージャーになった晴子からの手紙が届き、 チームのその後が明かされる場面で締めくくられます。 頂点に勝ったのに頂点には立たない──だからこそ忘れられない、潔い幕切れです。

アニメ・劇場版について

TVアニメは1993年10月から1996年3月までテレビ朝日系で全101話が放送されましたが、 インターハイを描く前に終了しており、山王戦は映像化されていませんでした。 その山王戦を、井上雄彦自身の脚本・監督で描いたのが2022年12月3日公開の劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』です。 宮城リョータの視点から再構成された本作は国内興行収入157億円を突破し、 2023年の邦画興行収入1位、第46回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞しました。

こんな人におすすめ

  • スポーツ漫画の金字塔を今こそ読みたい人
  • 劇場版から原作の続きが気になっている人
  • 不器用な主人公が全力で成長する物語が好きな人
  • 『ハイキュー!!』『黒子のバスケ』など後続のスポーツ漫画が好きな人

よくある質問

劇場版を観たら原作は読まなくてもいい?
劇場版は山王戦を宮城リョータ視点で描いた再構成です。花道の成長物語という原作の本筋は、原作でしか味わえません。
連載が古い作品ですが、今読んでも面白い?
驚くほど古びていません。試合演出とキャラクター造形は現在のスポーツ漫画の原点であり、今なお頂点です。
TVアニメは原作のどこまで?
TVアニメ(全101話)はインターハイの前で終わっており、全国大会と山王戦は描かれていません。山王戦は劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』で映像化されています。
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