(2026年8月14日 更新)
『H2』は、1992年から99年に週刊少年サンデーで連載された、あだち充の野球漫画です。 『タッチ』『クロスゲーム』と並ぶ代表作で、二人の幼馴染ヒロインと 二人のライバルエースという「二重」の関係性を軸に、 高校野球の頂点・甲子園を目指す物語を描き切りました。
作品情報
| 作者 | あだち充 |
|---|---|
| 出版社 | 小学館 |
| 巻数 | 全34巻(完結) |
| 掲載誌 | 週刊少年サンデー |
| メディア化 | TVアニメ(1995〜96年)・実写ドラマ「H2〜君といた日々」(2005年) |
あらすじ
中学時代、投手・国見比呂と強打者・橘英雄は青南中のクリーンアップとして鳴らした間柄。 しかし「肘が壊れる」という医師の診断を受けた比呂は野球を諦め、 野球部のない千川高校へ進学し、英雄は強豪・明和一高へと進みます。 千川で出会った古賀春華との縁、そして診断が誤りだったという発覚を経て、 比呂は仲間と共に千川高校に野球部を立ち上げ、もう一度マウンドへ。 かつての相棒・英雄と、今度は敵同士として甲子園を目指すことになります。 英雄の恋人でもある幼馴染・雨宮ひかりと春華を交えた恋模様も並走します。
主な登場人物
| 国見比呂(くにみ ひろ) | 主人公。千川高校のエースピッチャー。飄々とした性格の裏に、勝負師の顔を隠し持つ。 |
|---|---|
| 橘英雄(たちばな ひでお) | 中学時代の比呂のチームメイト。強豪・明和一高の三塁手・4番打者として立ちはだかる。 |
| 雨宮ひかり(あまみや ひかり) | 比呂と野田の幼馴染。英雄の恋人でありながら、比呂との間にも幼い頃からの特別な絆がある。 |
| 古賀春華(こが はるか) | 千川高校野球部のマネージャー。まっすぐに比呂を想う、もう一人のヒロイン。 |
| 野田敦(のだ あつし) | 比呂の球を受け続けてきた捕手。比呂の相棒として千川野球部を支える。 |
見どころ
本作の骨格は、比呂と英雄という「かつての相棒が今はライバル」という 構図の緊張感です。中学最強と謳われた投打のコンビが、それぞれ違うチームで 甲子園の頂点を目指してぶつかり合う。あだち充が得意とする 「間」の演出で描かれる二人の因縁は、野球漫画屈指の名勝負を生みます。
そしてひかり・春華という二人のヒロインをめぐる恋愛模様も、 本作を語る上で欠かせない魅力です。誰か一人に決め切らない関係の揺れ動きは 『タッチ』とはまた違う大人びた恋愛描写で、 野球と恋、両方の「決着のつけ方」に注目しながら読み進める楽しさがあります。
こんな人におすすめ
- 『タッチ』『クロスゲーム』が好きな人
- ライバル関係の熱い野球漫画を読みたい人
- 王道の恋愛模様も一緒に楽しみたい人
よくある質問
- 『タッチ』と比べてどう違う?
- 『タッチ』より恋愛関係がより複雑で大人びており、野球の試合描写もよりリアルで緊張感があります。あだち充作品の中でも特に評価の高い一作です。
- 何巻で完結する?
- 全34巻で完結しています。比呂と英雄の因縁、ひかり・春華との関係、両方にしっかり決着がつく構成です。