ヒストリエ
大王の書記官エウメネスの知略の生涯
『ヒストリエ』は、『寄生獣』の岩明均が描く古代ギリシア歴史大河です。 アレクサンドロス大王に仕えた実在の書記官エウメネスの前半生を、 史実の隙間を埋める圧倒的な想像力で紡いだ本作は手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。 刊行はゆっくりでも「生きているうちに読むべき漫画」として支持され続けています。
作品情報
| 作者 | 岩明均 |
|---|---|
| 出版社 | 講談社(月刊アフタヌーン連載) |
| 巻数 | 連載中(既刊12巻) |
| 受賞・メディア化 | 手塚治虫文化賞マンガ大賞 / TVアニメ化(2027年1月予定) |
あらすじ
紀元前4世紀、古代ギリシア世界。後にアレクサンドロス大王の書記官として、 そして稀代の将軍として歴史に名を残す男・エウメネスは、 ギリシアの都市カルディアの名家の子として育ちました。 しかしある日、彼は自らの出自に隠された衝撃の秘密を知ります。 居場所を失い、奴隷の身分にまで転げ落ちたエウメネスが、 持ち前の知恵と胆力だけを武器に乱世を渡り、 やがてマケドニア王国の中枢へと近づいていく──実在の人物の生涯を描く大河歴史ロマンです。
見どころ
作者は『寄生獣』『七夕の国』の岩明均。手塚治虫文化賞マンガ大賞にも輝いた本作は、 「歴史のすき間」を想像力で埋めていく面白さの極致です。 史実に残るエウメネスの断片的な記録から、これほど血の通った人間ドラマを 紡ぎ出せるのかと驚かされます。 淡々とした筆致から突然放たれる暴力と喪失の描写は岩明作品ならではの切れ味で、 少年時代の冒険、図書館での知との出会い、戦場での機略まで、 どのエピソードも静かなのに忘れられない。 寡作ゆえ刊行ペースはゆっくりですが(12巻は約5年ぶりの新刊でした)、 待つ価値のある漫画の筆頭です。
こんな人におすすめ
- 『チ。―地球の運動について―』のような知と信念の歴史ドラマが好きな人
- 『天幕のジャードゥーガル』など、知恵で乱世を生きる主人公に痺れる人
- 『寄生獣』の岩明均作品をもっと読みたい人
よくある質問
- 世界史の知識がなくても読めますか?
- 読めます。エウメネスの人生を追ううちに、自然とアレクサンドロス大王前夜のギリシア世界が頭に入ってきます。
- 未完ですが読み始めて大丈夫?
- 各エピソードの完成度が高く、既刊だけでも読む価値は十分です。「続きを待つ楽しみ」ごと味わう作品だと思ってください。