PLUTO
「地上最大のロボット」を浦沢直樹が再構築したSFミステリー
『PLUTO』は、手塚治虫「鉄腕アトム」の人気エピソード「地上最大のロボット」を、 『MONSTER』『20世紀少年』の浦沢直樹がリメイクしたSFミステリーです。 巨匠の名作を現代の作家が再構築するという難題に完璧に応えた全8巻で、 手塚治虫文化賞大賞を受賞。2023年のNetflixアニメ版も世界的に絶賛されました。
作品情報
| 作者 | 浦沢直樹×手塚治虫 |
|---|---|
| 出版社 | 小学館 |
| 巻数 | 全8巻(完結) |
| 原作 | 手塚治虫「鉄腕アトム『地上最大のロボット』」 |
| メディア化 | Netflixアニメ(2023年) |
あらすじ
世界最高水準の7体のロボットが、何者かに次々と破壊されていく──。 ユーロポールのロボット刑事ゲジヒトは、被害者となったスイスのロボット・モンブランの 事件を追ううち、自分自身も標的の一体であることに気づきます。 捜査線上に浮かぶ謎の存在「プルートウ」。 やがて事件は、中央アジアで起きた「第39次中央アジア紛争」の記憶と、 憎しみは誰のものかという問いへつながっていきます。
見どころ
原作エピソードでは戦いの舞台装置だった7体のロボットに、 浦沢直樹はそれぞれの人生を与えました。戦場の記憶に苦しむ者、家族を持つ者、 音楽を愛する者。「ロボットは涙を流せるか」という古典的な問いが、 戦争を経験した者たちのPTSDの物語として現代に蘇ります。
ミステリーとしての牽引力は浦沢作品でも随一です。ゲジヒト自身の記憶の欠落、 アトムの覚醒、そして悲しみの連鎖の果てにある犯人の正体。 原作を知っていても知らなくても驚ける構造になっており、 読み終えた後に手塚版を読むと、二重の感動が待っています。
こんな人におすすめ
- 『MONSTER』『20世紀少年』など浦沢作品のファン
- Netflixアニメ版から原作に興味を持った人
- ロボットSFの名作を読みたい人
よくある質問
- 鉄腕アトムを知らなくても楽しめる?
- 楽しめます。独立したミステリーとして完結しており、予備知識は不要です。読後に手塚版「地上最大のロボット」を読むのがおすすめの順番です。
- アニメ版との違いは?
- Netflixアニメ版は全8話で原作に極めて忠実です。原作では浦沢直樹の画によるコマ運びの緊張感と、紙ならではの「引き」の演出が味わえます。